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177回目の命日に

2005.11.20.Sun.12:09
昨夜はシューベルトの177回目の命日。2年前から始まった田部京子さんのシューベルトチクルスの最終回を聴きに行った。
プログラムはアレグレットD.915、3つのピアノ曲D.946、そしてピアノソナタ21番D.960という最晩年の作品。
深く魂に届くその調べは、31歳という若さで亡くなったその年に書かれた事を思うと信じられない気がします。私自身、シューベルトが非常に近くに感じられるようになってきたのはここ数年。それは、年齢を重ねてきたせいなのでしょうか?
プログラムノートに大好きな作曲家の吉松隆さんが次のように書いてらっしゃいます。「その微熱のような澱みは、シューベルトの時代も現代の今も変わらず、誰もが胸に秘めている挫折感であり孤独感であると言うことに気づくと、その音楽が愛おしくてたまらなくなります。なにしろ、ほとんどの人間にとって、戦いは勝利には終わらないことが多く、苦悩や孤独は解決されることがなく、夢や情熱は成就されないことがはるかに多いのですから。」
田部さんの演奏は、そのシューベルトの魂の歌を余すことなく静かに語りかけるように紡ぎ、心に染み入る素晴らしい演奏でした。
アンコールに吉松隆さん編曲のアヴェマリアが終わると会場はしばらく沈黙が続きました。まるで礼拝で祈りを捧げるような時間。そして大きな拍手が沸き上がる。
その瞬間に立ち会えた幸せを強く感じた一夜でした。
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